2018-01-01から1年間の記事一覧

赤松利市 『鯖』を読んで。

ヒイヒイ、こりゃあ参った……三日坊主にも程があるってもんだ。 最後にここで読書感想文を書いてから既に四ヶ月も経っているなんて……イヤイヤまったく、思いもしなかったよ……。 なに、言い訳をするという事じゃあないんだが、その間に全然本を読んでいなかっ…

羽 田 圭 介 『 黒 冷 水 』を読んだ。

せわしなく日々を過ごしていたらオヤオヤ、読んでから随分と時間が経ってしまったようだ。ハハハ……ままならないものだよ、本当に。やれやれだ。 一ヶ月くらい経ってしまっているんじゃあないかな……その間、読書も出来ていなかったと言うんだから……まったくや…

赤 松 利 市「藻 屑 蟹」を 読 ん で。

ヤアヤア、随分と久しぶりだね。 前回の読書感想を書いてから丸一ヶ月も経ってしまっているのだから、そりゃあ、まあ、久しぶりのはずだ。それとも、初めまして、かな。 イヤア、本当は月に四・五冊くらいは読みたいんだけれど……恥ずかしながらも生憎、時間…

内藤了『鬼の蔵 よろず建物因縁帖』を読んで。

イヤア、こんな寒い時期にホラー小説なんて読むものではないね……全身の毛穴という毛穴が粟立っちゃって、寒くて寒くて仕方がなかったよ。今もこの記事を書きながら冷気と霊気にブルブル震えているわけだけれど……しかし、ズットそうしている訳にもいかないの…

笙野頼子『なにもしてない』を読んで。

どうやら重い話というのは、軽く語れば語るほど重くなるらしい。 たしか購入自体は一月の末頃だっただろう。金欠にも関わらずタイトルに惹かれ衝動買いした一冊だったが、どうにも文章のリズムが自分の歯車に噛み合わずに読んでは閉じ、閉じては読み……といっ…

土橋章宏『超高速!参勤交代』を読んで。

※ネタバレは含みません。 なんと晴れ晴れとした気持ちであろう。 ここ何日か、やたら小難しい本と睨めっこをする日々が続いていたものだから、どうにも肩が凝って凝って仕方がなかったのだけれど……いやあ、今回の本の読みやすかったこと読みやすかったこと。…

夢野久作『笑う唖女』を読んで。

※ネタバレは含みません。 やあやあ諸君、しばらくぶり……ではないね。アハ。そう、そうだよ。またしても夢野久作なんだ。ハハハ……いい加減キチガイ地獄に堕ちてしまいそうだよ。アハアハ。 今回はね、仲のイイ友人に勧められた『笑う唖女』を読んでみたのだけ…

森見登美彦『新釈 走れメロス』を読んで。

※ネタバレは含みませんのでご安心を。 森見登美彦氏と言えば、『四畳半神話大系』や『有頂天家族』最近で言えば『夜は短し歩けよ乙女』など、アニメ化を中心に各所から度々注目を集めては高い評価を得ている人気作家の一人で、“京都を舞台に繰り広げられる大…

夢野久作『ドグラ・マグラ』を読んで。

『読むと頭がおかしくなる』のキャッチコピーで読書家、又は愛読家の方々に広く親しまれている(?)夢野久作渾身の一作にして、その不気味さや構成の難解さから日本三大奇書にも数えられている変てこな本『ドグラ・マグラ(上下巻)』を、やっとの思いで読破し…